「ガラスの天才」という懸念は、現実になってしまうのか。
2025年、血栓による離脱を乗り越えたウェンバンヤマ。
彼が復帰戦で見せたのは、以前よりも恐ろしく、効率的な姿だった。
2025年前半、サンアントニオ・スパーズのファン、いや全NBAファンが息を呑みました。
ビクター・ウェンバンヤマに下された診断は、深部静脈血栓症(DVT)。選手生命に関わる可能性すらある、厄介な病状でした。
「やはり、あの身長でNBAの強度は無理だったのか?」
そんな「ガラス論」が再燃する中、彼はコートに帰ってきました。
しかし、そこで待っていたのは、以前のような荒削りなエイリアンではありません。
今回は、彼が離脱中に手に入れた新たな武器「ショット・ダイエット」と、復帰後の真の評価について、現地データとBaskeTalkJapan独自の視点で深掘りします。
NBA Cup準決勝での復帰:彼が証明したもの
2025年のNBAカップ準決勝。サンダー戦での復帰は、単なる1試合以上の意味を持っていました。
離脱前にささやかれた懸念
- 若年かつ規格外の長身ゆえの「耐久性(Durability)」への疑念
- どのポジションにも当てはまらないがゆえの「戦術的な迷い」
- 「才能過多だが、NBAのフィジカルには適応できない」というナラティブ
長期離脱明け、しかも病み上がり。本来ならスロー調整でもおかしくありません。
しかし彼は、限られた出場時間の中で、チームの勝利に直結する決定的な働きを見せました。
Victor Wembanyama 22/9 and +21 in only 21 minutes helped flip the script and sent OKC home after winning 16 straight. pic.twitter.com/hGd6tiqwK5
— SpursRΞPORTΞR (@SpursReporter) December 14, 2025
試合後の「I’m over this problem(もうこの問題は過去のことだ)」という言葉。
それは、自身の体に対する不安と、周囲の雑音の両方を断ち切る宣言でした。
【BTJ分析】進化の正体は「ショット・ダイエット」にあり
復帰後のウェンバンヤマが「怖い」理由。それは身体能力ではありません。
WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)などの現地メディアがこぞって分析する「ショット・ダイエット(Shot Diet)」と呼ばれるプレースタイルの変化です。
要するに、「無駄な長距離砲を捨て、ゴール下での支配率を高めた」のです。
| 項目 | 以前のウェンバンヤマ | 2025-26シーズン |
|---|---|---|
| プレースタイル | ガードのような動き (3P多投) | リム周辺の支配者 (ペイントエリア重視) |
| ゴール下成功率 (5ft以内) | 60%前後 | 70%超 (リーグ最高水準) |
| 平均得点 | 21.4 PPG | 25.8 PPG |
※データ参照:Basketball-Reference / NBA.com (2025-26 Early Season)

編集長
ここがポイント:
「何でもできる」からこそ「何でもやってしまう」のがこれまでの弱点でした。
しかし血栓による離脱を経て、彼は「体に負担をかけず、かつ最も得点できるエリア」を選び始めました。これが「ショット・ダイエット」の本質。バスケIQの勝利です。
「Wemby is back」世界はどう反応したか
復帰後のパフォーマンスに対し、SNSや現地メディアは即座に反応しました。
特に注目されたのは、復帰戦での+/-(プラスマイナス)が「+21」を記録したこと。彼がいる時間帯だけ、スパーズは別チームになるのです。
🗣️ BaskeTalk住民の反応
血栓って聞いて終わったと思ったけど、なんか一回りデカくなって帰ってきたな。メンタルが強すぎる。
3Pを減らしてペイントを攻める「ショット・ダイエット」、大正解だね。FG%の上がり方が異常だよ。
結論:エイリアンは「効率」を学び、完全体へ
2025年、ウェンバンヤマは「怪我」という最大の試練を乗り越えました。
しかし、ただ戻ってきただけではありません。
彼は自らのプレースタイルを削ぎ落とし(ダイエットし)、「最も効率的にNBAを支配する方法」を学習して帰ってきました。
同世代のチェット・ホルムグレンらと比較しても、攻守における影響力の大きさは頭一つ抜けています。
🔥 BaskeTalkJapanの予言
「ガラスの天才」という汚名は、もう過去のものです。
ここから始まるのは、効率と支配力を兼ね備えた「真のGOATロード」です。

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